御神牛の腰と頭が光っているのはなぜ?
太宰府天満宮の御神牛
神社には牛を祀っているところが多くありますね。
インドの牛頭天王を発祥とした祇園信仰のある神社に特に多いかと思います。
しかしながら、ここは太宰府天満宮。祇園信仰というよりも、道真公のご遺徳による信仰が根本にあるようです。
御神牛信仰
菅原道真公と牛の因縁は多く語られています。
まず、道真公のお生まれが845年の乙丑(きのとうし)の年。牛がよくなついたり、筑紫の国に赴かれるときにも忠義の牛に守られたりしたそうです。そして延喜3年(903)2月25日の丑の日に薨去されました。
お亡くなりになった時に「遺骸を牛に引かせて、牛の赴くままに進めて休んだところを墓所にするように」とご遺言として残されたそうです。
そして実際に牛が休んだところが現在の太宰府天満宮となっているわけです。
そういうこともあって、この太宰府天満宮だけでなく、全国の天満宮には御神牛信仰があるようです。
一の鳥居の御神牛
太宰府天満宮には御神牛がいくつも奉納されているようです。一説には12頭も祀られているそうです。
参道を真っすぐ進み、突き当りにある一の鳥居をくぐると太鼓橋の前に出ます。
そこに延寿王院(非公開)があるのですが、その延寿王院の前に御神牛があります。
延寿王院の前の御神牛
りっぱな御神牛です
外国の方(中国?韓国?)にも人気のようで、太宰府の予習もされておられるのでしょう。
皆さん、御神牛をナデナデされていました。
頭をナデナデしております。
まさか外国人に撫でられるとはね・・・
楼門の前にも御神牛が
楼門の前には、狛犬のように御神牛が2頭祀られてあります。
こちらは楼門に向かって右側の御神牛です。
こちらの御神牛は1805年(文化2年)乙丑の年に奉納されました。
ご自分の身体の調子が悪い部分に対比するように、こちの伏牛像の同じ部分を撫でると良くなる、また頭を撫でると智慧がつくと言われているそうです。
どうりで、腰の部分と頭の部分が撫でられて光っております。
それから、楼門の反対側にも御神牛が祀られております。
こちらの御神牛は、楼門に出入りする人々を眺めておられるようです。
なんだかのんびりした雰囲気が。
「最近は日本人が少なくなったなぁ」とお嘆きかもしれません。
石の御神牛
太宰府天満宮の周りにも、いくつかの御神牛が祀られております。
こちらは、包丁塚の横にある御神牛
ついつい頭を撫でてしまいました。
記憶力向上、頭脳明晰になりますように!
御神牛は、その他の摂社の所々にも奉納されているようです。
学問の神様の太宰府天満宮ですからね、御神牛参りをして、たくさん頭をナデナデして、大いに智慧を授かってくださいね。
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