12月の太宰府天満宮は、一年間の出来事を振り返りつつ、「煤すす払い」や「大祓式」など、清々しい新年を迎えるための準備が進められます。

煤払い

12月下旬
年末に御本殿の内外の煤や塵ちりを笹竹でお払いし、清浄なお気持ちで新年を迎える準備を整えます。
同時に一年間の厄や穢けがれをお祓いする意味もあり、正月準備の恒例行事となっています。

天長祭

12月23日
今上陛下のご生誕を国民が奉祝するとともに、八百万(やおよろず)の神様に感謝し、陛下の長寿と国家の平安を祈念する祭典です。

納天神祭、古神札焼納祭

12月25日
一年の納めの25日に、天神さまに一年間の平安を感謝する「納天神祭」が斎行されます。
祭典後に、その年にお祀りしていたお札や古くなったお守りなどを焼納する「古神札焼納祭」が天神ひろばにて斎行されます。

大祓式

6月30日、12月31日
普段の生活の中で、人が知らず知らずのうちに犯した過ちや罪、または不意の病気や怪我などの穢けがれを祓い清め、明日からの生活を明るく元気に過ごせるよう神様にお祈りする神事です。
穢れとは「気が枯れる」ということで、心身ともに弱くなった状態のことです。罪やその枯れた気をお祓いし、元の元気な状態にして、お一人お一人が清々しいお気持ちで明るく元気に毎日を過ごせるよう、また広くは私たちが生きるこの社会全体を祓い清め、世の中が平安でいつまでも栄えるようお祈りをささげます。
「大祓式」は平安時代から続く公の神事で、一年を半分に分け、6月30日を「夏越しの大祓」、12月31日を「年越しの大祓」ともいい、日本全国の神社で同日に斎行されます。
太宰府天満宮の「大祓式」は、16時より楼門前の参道で神職とともに「大祓詞おおはらえのことば」を唱え、人の形をした「形代かたしろ」に罪穢れを遷して、浄火じょうかでお焚き上げし祓い清めます。
どなたでも参加できますので、ご家族皆さまお揃いでご参列ください。
また、ご参列できない方は「形代」をお送りしますので下記よりお申し込みください。
「形代」は、下記の方法でお祓いの所作を行った後に、当宮へご返送いただき、「大祓式」当日祭壇にお供えし一緒にお祓いいたします。

除夜祭

12月31日の夜
一年で最後の祭典で「年越祭」ともいわれます。
除夜とは、大晦日を意味する除日の夜という意味で、お寺では除夜の鐘が鳴り響きます。
この「除夜祭」が終わると、いよいよ新しい一年を迎えるばかりとなります。